用語の意味を確かめてみましょう ま行
- マーフィード (marfied)
- RO浄水器の製造販売で有名な横浜市にあるメーカーです。
そのほかにも KENTブランドで、人工海水ケントシーソルト、海水用添加剤、
サンゴフード、濾材などを輸入販売しています。
AQUEON、BLIGHTWELL、KENTの輸入代理店になっています。
取り扱い製品は
RO浄水器は
イオン交換式浄水器は
パワーヘッドは
オットーのパワーヘッドは水流コントローラーを接続してON/OFFさせる
ことができないのが欠点です。
テスターは
試薬は
比重計は
添加剤は
吸着剤は
餌は
蛍光灯は
LEDライトは
水槽は
- マイクロビーリフト (MICROBE-LIFT)
- ウォーターコンディショナー、水質検査薬、餌、コケ防止薬などを製造販売し
ているアメリカの会社のブランドです。
→ MICROBE-LIFT
- マイコバクテリウム病 (Mycobacterium marinum)
-
子供が飼っているミドリガメから病気がうつるとニュースのになったことが
ありますが、夏の時期のミドイガメはほぼ100%サルモネラ菌を保持してい
ます。
サルモネラ菌は人にうつりますのでミドリガメを触った手で食べ物を食べた
りすると食中毒になってしまいます。
私達の飼っている海水魚にも人にうつる菌がいてマイコバクテリウム菌がそ
うです。
主に観賞用の魚が持っている菌で、水族館でよく感染されたため、水族館肉
芽腫という名前の付いた潰瘍や肉芽腫ができます。
病原菌としては結核菌の仲間なのですが、普通は数カ月で自然治癒する病気で
重症になることはほとんどありません。
水槽内にもこの菌がいることが考えられますので、水槽内のメンテナンスをし
た後は手をよく洗っておくことが必要でしょう。
- マウスブルーダー (mouthbrooder)
- マウスブリーダーと呼ばれることもありますが、卵を口の中で孵化させる魚の
ことです。
魚の種類により孵化させるだけのものや稚魚まで口の中で育てるタイプのもの
などあります。
子孫を残すために子供を口に入れて外敵から守っているのですがこの仲間は海
水魚にも淡水魚にもいます。
海水魚はプテラポゴンやイエローヘッドジョーフィッシュな
どで、淡水魚はアフリカンシクリッド、ベタ、アロワナなど
です。
卵を産ませて海水魚を育てていくのはとても難しいのですが
マウスブルーダーは比較的やさしく水槽の中でも飼育するこ
とが可能です。
プテラポゴンをガンガゼというウニと一緒に飼えば稚魚とガ
ンガゼが共生して過ごすかわいい姿を見ることができます。
- マグネシウム (Magnesium)
- 日本語では苦土(くど)といい、海水から塩を取った残りの成分の大部分で豆腐
づくりなどで使われている "にがり" と呼ばれているものです。
海水魚にとってもサンゴにとっても必要としている微量元素のひとつですが、
とくにサンゴは骨格を作るときにカルシウム、ストロンチウムとともに消費
されていきます。
リーフ水槽では添加剤を使って補充していかなくては不足してしまいます。
- マグネットポンプ (Magnet Pumps)
- 密閉したケーシング内に磁石を付けた軸とインペラー(羽根車)を組み込み、
ケーシングの外側に磁石を付けたモーターを取り付けたものです。
外側のモーターを回転させると磁石の引き合う力によってケーシング内のイン
ペラーもモーターと同じ回転をします。
モーターの回転はインペラーに伝わりますが、インペラー側にある水はケーシ
ングで遮断されているためモーター側に漏れることはありません。
モーター軸の摩耗による漏水などの心配が全くないポンプです。
設置の仕方によって縦型マグネットポンプと横型マグネットポンプがあります。
三相電機
トーケミ
レイシー 縦型マグネットポンプは
レイシー 横型マグネットポンプは
- マスキング (Masking reagent)
- アクアリストは普通、人工海水の素を使って水槽に入れる海水を作っていま
す。
そのとき使う水はRO浄水器を通した純水を使うのが理想ですが、水道水を
カルキ抜きしてそのまま使っている人も多いものです。
水道水の中には水槽に入れたくない不純物が含まれていますが、海水魚などの
飼育ではあまり影響のないレベルの分量です。
でも、サンゴなど水質にデリケートな生物を飼育する場合は、水道水に含ま
れている量でも影響が出てしまう場合があります。
そこで考え出されたのが生物に悪影響を与える重金属類(銅、亜鉛、リン等)
を包み込んで生物に吸収されない形に変えてしまう方法です。
これに使うものをマスキング剤といい、マリンテックという会社が販売して
います。
この会社では人工海水の素シーソルトとは別に、マスキング剤をセットにした
無脊椎動物向きの人工海水の素ヴィーソルトも販売しています。
- マゾテン (MAZOTEN)
-
魚に寄生する害虫を駆除する薬です。
甲殻類や吸虫類を殺しますのでカニ、エビ、シュリンプ、貝類などのいる水槽
では使えません。
成分はトリクロルホンという有機リン系の殺虫剤です。
魚毒性は低いとされていますが水温28℃以上、pH8.5以上では毒性が強くな
りますので使わないようにします。
また、水中に有機物があると吸収されて効果が無くなっていきますので汚れた
水質では良い結果が得られません。
製品としては
- マツダ (matsuda)
- 水質調整剤、比重計、飼育用品、ろ過材などを製造販売している会社です。
製品は
飾りサンゴの汚れを落とす
比重計は
人工海水は
セパレーターは
清掃具は
濾材は
- 松橋研究所 (Matsuhashi Laboratory)
- カーリーの駆除剤カーリーキラーや
茶ゴケの駆除剤茶ゴケキラーを販売して
いる東京にある会社です。
そのほかに海水魚や無脊椎動物に必要な主要ミネラルを配合したミネラー
Mainや微量元素を
配合したミネラーHiなどを販売しています。
製品は
駆除剤は
添加剤は
- マメデザイン (MAME・DESIGN-AQUA)
- 小型にこだわった製品づくりをしている会社です。
小型プロテインスキマー、小型水槽用オーバーフロー、小型水槽用照明器具
などを製造販売しています。
プロテインスキマーは小さな水槽に入れても邪魔になりにくいガラス製細いタ
イプのマメスキマーVを販売しています。
マメオーバーフロー は水槽の縁に引っ掛けてオーバーフロー式にすることの
できる器具でガラス製のコンパクトなものなので美観を損ないません。
自動給水用フロートスイッチはマメスイッチで、 このスイッチはオーバー
フロー式の排水パイプの詰まりによる溢れ防止スイッチとしても使えます。
LED照明はマメエコライトを販売しています。
底砂としてマメカルシウムサンドを販売していますが、この底砂はリン酸を
吸着して苔の発生を抑制する働きがあります。
さらにカルシウムを溶出してpH・KHも安定させるため海水魚飼育、サンゴ飼
育に適したものです。
- マラカイトグリーン (Malachite green)
- 宝石になるマラカイトという石の色と同じ青緑色をしている色素剤で殺菌力
があります。
薬浴させる水に色が付いているうちは効力があります。
原生動物(白点虫、ウーディニウムなど)、グラム陽性菌(バチルス菌、ス
トレプトコッカス菌、エンテロコッカス菌など)、グラム陰性菌(多くの病
原菌、シアノバクテリア、硝化菌、脱窒菌などの多く)、真菌(カビ類)
を殺します。
マラカイトグリーンは細胞内に染み込み、細胞内で活性酸素を発生させて細
胞を破壊します。
温度が高いほど効力が高まりますので、水温が高い場合は使用量を少なくし
ます。
また、魚毒性がメチレンブルーの10〜20倍ありますので、使用量を正確に
することと長期間の薬浴をしないようにします。
光に当たると分解が早くなりますので、薬浴中は暗くしておく方が良いです。
マラカイトグリーンはメチレンブルーと違い水草には害を与えません。
ただ水中に有機物があると吸着されて効果が落ちますので水質の悪い場合は
効きが悪くなります。
発がん性があるとされているため、養殖魚の使用は禁止されているものが、
アクアリウム用として許可されていますので扱いは慎重にする必要があります。
マラカイトグリーンを使った薬は
- マリンアクアリウム (Marine Aquarium)
- 水生の動植物を育てて楽しむ水槽をアクアリウムといいますが、
その中でも海の生物を飼育しているものを特にマリンアクアリ
ウムと呼んでいます。
淡水域で生息する生物と海水域で生息する生物とでは、違いが
あるので同じように考えて飼育すると、うまく飼育していくこ
とができないものです。
マリンアクアリウムを楽しんでいる人たちのことをマリンアク
アリストといいます。
- マリン企画 (Marine Planning)
- 数少ないマリンに関連した雑誌、書籍を販売している会社です。
販売している書籍の内、アクアライフやマリンアクアリストなどの雑誌や水生
生物や水草、爬虫類などの飼育に関する書籍は分社したエムピージェイという
会社の扱いになっています。
- マリンテック (MARINTECH)
- 人工海水シーライフとヴィーソルトを販売している鞄本海水のブランドです。
ベテランの多くの人が使っている海水魚フードのシュアーもこの会社の商品
です。
製品としては
人工海水は
餌は
- マリンプラズマ (Marine Plasma)
- クラマタ産業のアクアリウム照明用のブランドです。
LEDランプでは植物育成効果の大きな光を出すことに特徴があります。
→ クラマタ
- マリンランド (MARINELAND)
- テトラが販売しているバイオホイールフィルターはこの会社で作られたもの
です。
→ MARINELAND
- マルカン (MARUKAN)
- ニッソーブランドの製品を製造販売している会社です。
そのほかにもペット用品を全般的に製造販売しています。
→ ニッソー
- 回す(まわす)
- 水槽で海水魚やサンゴなどを飼育することをベテランの皆さんは回すという
言い方をしています。
ベテランになると私のようにたった一本の水槽しかないという人はまずなく、
3本回している、6本回しているなどと数本の水槽で飼育をしているのが普通
です。
- 水合わせ (water match)
- 買ってきた海水魚を水槽に移すときはビニール袋から直接海水魚を出すの
ではなく、一端バケツなどに水ごとあけます。
そのバケツにエアーチューブを使って水槽の水を点滴のように少しずつ垂
らして足していくようにします。
これを水合わせといいますが、これは自分の水槽の水とショップの水槽の
水とで、pH など水質が異なっていることがあるため、海水魚に対するス
トレスを回避するためにします。
pH が違っている場合にはpHショックを起こして海水魚が狂ったように泳
ぎまわった挙句死んでしまうことがあります。
水合わせをするときは、その前に温度合わせをしておくのが普通です。
新しい海水魚を加えるときは水合わせをしなくてはなりませんが、エビ、カ
ニ、ヤドカリ類を加えるときは更に慎重に水合わせする必要があります。
逆にサンゴやイソギンチャク、ケヤリ類に対して水合わせする必要はなく温
度合わせだけで済みます。
水合わせが不十分だとその日ではなく翌日以降になってから死んでしまうこ
ともあります。
アクアテイラーズ
エビタブリード
貝沼産業
ネオス
Leaf Corporation
- 水替え (water substitution)
- 水槽のような狭い場所で海水魚などを飼育する場合は、
生物濾過をして有毒な
アンモニアを硝酸塩に変換していかなくてはなりません。
それでも時間が経つと硝酸塩が許容量以上の量になってしまいますので、定期
的な水替えが必要となります。
水替えの間隔を延ばす方法として脱窒菌を育てる方法がありますが、この場
合でも微量元素が減っていきますので補充のための水替えは必要になります。
水替えをしないで済むためにはこれらの低下を抑えるか、微量元素を補充する
かの方法を考えなくてはなりません。
また生物が棲んでいれば水槽内は酸化されてpHが低下していきますのでpH
を戻すために水替えが必要になります。
- 水かび病 (Achlya)
- 淡水魚がかかる病気で魚の体表に白い綿のようなカビが付いていく病気です。
ワタカブリ病、マウスファンガス病と呼ばれることもあります。
水質が悪化している状態で魚に傷がついたような場合、傷口に真菌が繁殖し
たものです。
海水魚ではサケ科の魚がかかるくらいで、観賞魚ではまずかからない病気です。
- 水づくり (water making)
- 水槽で海水魚を飼うためには、最初に水づくりをしなくてはなりません。
海水魚の排泄物などはバクテリアに分解されてアンモニアとなります
が、水量がたくさんあれば薄まって害にはなりません。
でも、水槽のような狭い入れ物の中では、直ぐに海水魚が死んでしまう
ほどの量になってしまいます。
このアンモニアを除く方法の一つが硝化菌を育てることで、この菌の
働きによってアンモニアが別のものに変えられるため飼育が可能になり
ます。
自然界では大量の硝化菌を育てる必要はないのですが、狭い水槽の中ではたく
さんの硝化菌がいることが必要となります。
水槽の中にたくさんの硝化菌を育てて、海水魚の飼育が可能な状態にすること
を水づくりといいます。
海水魚を飼育するためには3ヵ月程度の水づくり期間を必要としますので、こ
の間は安心して海水魚を飼うことができない期間となります。
淡水の熱帯魚の場合は、1ヵ月程度で水が出来上がりますので早く海水魚を飼
うことが可能になります。
このような違いがあるため海水魚飼育の初心者の方が海水魚を死なせやすい傾
向があるのです。
- 密閉式濾過装置 (Direct vent type Filter)
- 外部式濾過装置、パワーフィルターのことで濾過装置とポンプが一体になっ
ていて、密閉された状態なのでこのように呼ぶことがあります。
→ 外部式濾過
- ミドボン
- カルシウムリアクターで使う大形の二酸化炭素ボンベのことをこういいます。
アクアリウムで使うボンベは、ADAやテトラで販売している小型ボンベで
すが、容量が74gと小さいため一般用のミドボンを使っている人も多いと思い
ます。
気体のボンベは中身の気体を間違わないようにボンベに色が付けられていて、
二酸化炭素が入っているボンベの色が緑色のため "ミドボン" と呼ばれていま
す。
そのほかの気体のボンベの色は
-
酸素:黒色
塩素:黄色
水素:赤色
アンモニア:白色
アセチレン:褐色
その他のガス:灰色 と法律で決まっています。
- ミドリイシ (Acropora)
- サンゴ礁を形造っている主なサンゴの一つにミドリイシの仲間があります。
サンゴ礁は、樹枝の形になっているもの、テーブル状に平たくなっているもの、
塊になっているものなど各種のサンゴが集まって大きなサンゴ礁となっていま
す。
このうち樹枝の形をしているものがミドリイシの仲間です。
色は緑色だけではなく、褐色、青色、紫色などいろいろな色の種類があります。
マリンアクアリウムでは、緑色とか紫色とかピンク色とかの蛍光色であやしく
光っている種類のものが多く飼育されています。
ミドリイシを飼育するためには難しい水質の管理をしていかなくてはならない
ため上級者向けの飼育生物となっています。
またミドリイシ類を飼育していくためには強い光、水流調整、栄
養塩の減少など手軽にはできない器具とテクニックが必要となり
ます。
そのため、ミドリイシを飼育している人はメタルハライドランプ、
パワーヘッド、クーラー、RO浄水器、カルシウムリアクターな
ど高額な器具をそろえている人が多いものです。
飼育方法も水質検査試薬、
微量元素添加剤などを駆使して、少し
の水質変化もさせないような管理をしていきます。
- ミネラル (Mineral)
- ミネラルとは地球上に存在する元素の内、水素、炭素、窒素、酸素を除いた
すべての元素のことで、日本語では無機質(無機物)といいます。
その中で特に生物が生育していく上で必要となる
カルシウム、リン、マグネ
シウムなどの主要ミネラルというものがあります。
それとたくさんの量は必要でなく、わずかな量があれば良い微量元素があり
ます。
生物が生きていくために必要なものに、三大栄養素(タンパク質、糖質、脂
質)とビタミン、ミネラルがあります。
生物は三大栄養素を材料にして体作りと
エネルギーづくりをしてい
ますが、それを行っているのが酵素です。
酵素によく働いてもらうために必要なものが、ビタミンとミネラル
になります。
ビタミンとミネラルが不足すると、酵素が正常に働くことができな
くなるため体に変調をきたします。
ミネラルは三大栄養素のように、材料として使われて無くなってい
くため次々補充していかなくてはならないものではありません。
しかし、必要量を維持していかなくては正常な生命活動を継続して
いくことができないものです。
- ミロネクトン (Mironekton)
- ミロネクトンはエビや水草を飼育しているアクアリストにはお馴染みの粘土
の塊で、水槽にこれを入れておくと飼育生物の成長が良くなるというものです。
粉末状のものも売られていますが塊を使うことが多く、塊を水槽に入れておく
だけでミネラルが少しずつ溶けだしていくほか生育に悪影響のあるものを吸
着除去してくれます。
この粘土は数千万年以上昔に生存していた海に棲む動植物(ネクトン、プラ
ンクトン、海草、藻類など)が死んで海底に堆積したものです。
それが微生物などに分解されたり、地殻変動により圧力が加わったり、隆起
されたり風化されたりされてとても細かい多孔質のものとなったものが固まっ
ていったものです。
これを砕いて商品として売られているのですが、この粘土は水中で酸素を放出
して光合成を促進する働きを示すので水草が良く育つことになります。
水中にある重金属などの不純物や雑菌などを多孔質な表面で吸着してしまいま
すので、水質を改善し有用バクテリアの活性を高めます。
これによりシュリンプや甲殻類の脱皮不全を防止することができ、色揚げ、成
長促進を果たすことができます。
海水魚にとっても同じ効果が期待でき、餌食いが良くなり拒食症にも改善が見
られ成長が早くなります。
pHは 7.4 と少しアルカリ性で緩衝作用が働きpHを安定させますし、臭いの
元物質を吸着しますので水槽内で発生する嫌な臭いを消します。
似たような使い方をする粘土にモンモリロナイトがありますが、こちらのミネ
ラル分は16種であるのに対しミロネクトンは66種のミネラルを放出していき
ます。
このような効果はアクアリウム
だけではなく、女性の使う化粧品や育毛剤など
で人間のためにも利用されています。
- ムコ多糖体 (mucus)
- 動物の結合組織や体液中に含まれている物質で、タンパク質と結合している
糖です。
ムコ多糖体にはヒアルロン酸、コンドロイチン、ケラト硫酸、デルマタン硫酸、
ヘパリンなどがあって関節液や軟骨、骨、皮膚、核膜の材料になっています。
サンゴはプランクトンを取り込むときや、上から落ちてくるデトリタスを振
り払うようなときに粘液を出しますがこれもムコ多糖体です。
サンゴがこれを出しているときは、何らかのストレスがかかっているときと考
えられます。
この粘液は光合成によって褐虫藻が作りだすものですが、成分が糖類だけで
なくタンパク質も含まれていますので放出し続けると体力が落ちて弱ってい
きます。
- 無脊椎水槽 (Invertebrata tank)
- サンゴなど
無脊椎動物を主体に飼育している水槽のことで、上級者にな
ると魚主体からこちらに移行していく傾向があります。
インバーティブリットタンクともリーフタンクとも呼んでいます。
- 無脊椎動物 (invertebrate animals)
- 無脊椎動物とは背骨がある人間などの哺乳類とか鳥や魚や爬虫類、両生類など
以外の動物すべてのことで、地球上の動物の97%を占めます。
海に棲んでいる動物では、サンゴ、イソギンチャク、貝、カニ、エビ、イカ、
タコ、クラゲ、ウニ、ウミウシ、ヒトデ、ナマコ、ゴカイ、ホヤ、カイメン、
ヒドラ、ホヤ、線虫、ゴカイ、アメーバ、ゾウリムシ、動物性プランクトンな
どが無脊椎動物になります。
海の動物で無脊椎動物でないのは、魚とクジラ、イルカ、海ガメ、海ヘビくら
いでその他の動物はほとんどが無脊椎動物です。
生物の進化で初期に誕生した動物は全て無脊椎動物で、これが進化して脊椎動
物が生まれてきました。
- 明新ジャパン (meishin japan)
- CO2拡散シリーズやパワーフィルター NEOシリーズなどJAQNO製品を販
売をしている会社です。
JAQNO製品は元はジャレコというゲームソフト開発会社のアクアリウム部
門製品でしたがジャレコが撤退した後この会社に業務移管されています。
製品としては
外部フィルターの
CO2拡散器は
- メインタンク (Main tank)
- メインとなる水槽のことで、一番大きな水槽や一番重要視している水槽のこ
とです。
→ サブタンク
- メタハラ (Metal halide lamp)
- メタルハライドランプの略で水銀灯の一種です。
マリンアクアリストや水草アクアリストの憧れの照明です。
太陽光に近い光が出せるためサンゴの飼育にはぜひそろえたいアイテムです。
ただ価格が高いので貧乏アクアリストにとっては指をくわえてうらやましがっ
ているだけです。
アクアシステム
アルカディア
エムズワン
カミハタ
ギーゼマン
クラマタ産業
興和
ジェックス
スドー
テクニカ
ボルクスジャパン
スポット型
アズー
カミハタ
クラマタ産業
興和
コトブキ
交換球は
アクアシステム
エムズワン
カミハタ
ギーゼマン
ジェックス
テクニカ
替スポット球
ウシオ
カミハタ
クラマタ産業
興和
パナソニック
ランプネットワーク
- メタン (methane)
- メタン菌が二酸化炭素と水素を使って作り出したもので天然ガスの主成分です。
CO2 + 4H2 → CH4 + 2H2O
燃料として使われますが、化学式( CH4 )の4っつの H をほかの元素に替える
ことでいろいろな化合物がつくれるので化学工業の原料として使われます。
- メタン菌 (Methanogen)
- 酸素が全くない環境でしか生きていくことのできない偏成嫌気性細菌の一種
です。
地球上に生物が誕生した最初のころに生まれた細菌で、この細菌たちの生命
活動によって地球上にメタンガスが作られました。
多くは二酸化炭素( CO2 )と水素( H )を取り入れてメタン( CH4 )と水( HO2
)を吐き出しています。
これ以外にも一酸化炭素( CO )、酢酸( C2H4O2 )、メタノール( CH4O )な
どを取り入れてメタンを作っている種類もいます。
偏成嫌気性細菌はメタン菌のほかにも鉄細菌、硫酸還元菌などがいますが、
水素と酸化鉄、硫酸、二酸化炭素のある環境ではまず鉄細菌が活動し、鉄細菌
が酸化鉄を使い終わった状態になって硫酸還元菌が活動しだします。
メタン菌は酸化鉄も硫酸もなくなった状態になって初めて活動しだしてメタン
を作り出します。
水槽内でも底砂の奥など嫌気状態になる部分ができることはありますが、酸化
鉄や硫酸がなくなる状態にはまずならないので水槽内からメタンガスが発生す
ることはありません。
メタン菌ははメタン生成菌、メタン産生菌などとも呼ばれています。
- メチレンブルー (methylene blue)
- 原生動物(白点病、ウーディニウムなど)、
真菌(カビ、水生菌など)、
グラム陽性菌、グラム陰性菌の両方による症状の治療薬です。
メチレンブルーは青色の色素剤でチアジン染料と言われているものです。
色素が細胞内に浸透していき細胞核を染色して細胞の働きを止めて殺菌しま
す。
メチレンブルーに光が当たると活性酸素が発生しDNAを破壊してしまうた
めに死んでしまうと言われています。
薬浴中に光が当たると分解されて効力がなくなっていきますので夕方から薬
浴を始めたり、光を当てないようにして薬浴するとよいです。
同じ色素剤のマラカイトグリーンと比べると殺菌力は劣りますが、魚毒性が
ない分安心して使えるものです。
逆に水草を飼育している水槽で使う場合には、ダメージを与えますのでマラ
カイトグリーンを使った方が良いです。
メチレンブルーは単独でも使われますが、いろいろな魚病薬のベースとなる
薬剤として使われます。
メチレンブルーを使っている薬には
- メディア (Medium)
- カルシウムメディアの略で、カルシウムリアクターで使うカルシウム剤のこ
とです。
サンゴの骨格や化石などを砕いたものにサンゴの育成に必要な微量元素を加
えてあります。
メディアを販売しているところは
アラゴナイトメディア
ARM
SNM
H&S
グローテック
シーケム
KNOP
Korallen-zucht
リーフコーポレーション
- 免疫力 (Immunity)
- 免疫力とは生物が生まれながらに備えているウイルスや細菌などの外敵やが
ん細胞などから自分を守る力です。
実際には白血球が侵入してきた外敵やがん細胞と戦って、外敵やがん細胞を食
べたりして無くしています。
白血球は骨髄や胸腺でつくられて全身に運ばれていますが、免疫力が働くため
には腸管、脾臓、リンパ節、扁桃、血管、皮膚など全体が連携して力を発揮し
ます。
白血球にはいろいろな免疫細胞が含まれていて、外敵の状態に応じて細胞の種
類を増やしたり減らしたりして異物に対応しています。
体内に外敵が侵入してくると最初にナチュラルキラー細胞(略してNK細胞と
呼ばれます)という細胞が異物と判断したものを殺していきます。
殺された異物の残骸はマクロファージという細胞が食べてなくしていきます。
NK細胞とマクロファージでは手に負えなくなるとサ
イトカイン(インターフェロン)という物質を出して
T細胞に助けを求めます。
T細胞には、危険を察知して指令を出すヘルパーT細
胞、強力に敵と戦うキラーT細胞、キラーT細胞のや
り過ぎを調整する調整T細胞の3種類があって、この
3種類のT細胞で異物を消していきます。
同時にヘルパーT細胞は、B細胞という細胞に抗体を
作るよう指示を出します。
抗体ができると同じ異物が体内に侵入してきたときは
始めから抗体が異物を退治できるようになり、素早く
処理してしまうのでその異物に対しては心配なくなり
ます。
その異物に対しての免疫力がついたことになります。
インフルエンザなどのワクチンというのは、抗体を作
るためにするものです。
スギ花粉のような異物のために抗体がつくられてしまうと、スギ花粉に対して
抗体が反応して排除するため、くしゃみ等のアレルギー反応が出ていまうので
す。
- メンブレン (Membranes)
- RO浄水器(逆浸透膜浄水器)の心臓部に当たるフィルターのことです。
水道の蛇口に付けるタイプの浄水器などは、活性炭と中空糸膜で構成されて
いますが、RO浄水器は原理的にはこれにメンブレンを加えたものです。
RO浄水器は、まず水道の蛇口から入ってくる水をプレフィルターで大きなゴ
ミを取り除きます。
つぎにセディメントフィルターの部分で小さな不純物が取り除かれます。
つぎにカーボンフィルターの部分で塩素や臭いの元物質などが吸着されます。
最後にかなりきれいになった水からメンブレンでミネラルを除いて純水にし
ています。
メンブレンはわずか 0.0001〜0.0005μMという細かい穴の中に水を通過さ
せてミネラルのような極細物を除くものです。
- 藻 (Alga)
- 海にある植物はほとんどが藻の仲間です。
昆布やワカメ、浅草海苔などは海草ではなく海藻です。
→ 藻類
- モナコ水槽 (Monaco watertank)
- モナコ王立海洋博物館が発明した水替えしない水槽のことで、
江ノ島水族館や葛西臨海公園などで使われています。
この方式を真似て個人のアクアリウム
システムに応用したものが
→ モナコ式濾過です。
- モンモリロナイト (Montmorillonite)
- モンモリロナイトはケイ酸(SiO2)を70%以上含んでいる粘土で、ケイ酸
のマイナスイオンがプラスイオンを引きつける働きを持っています。
また形状が多孔質のため引きつけたプラスイオンを吸着します。
この働きは麦飯石やゼオライトと同じような働きです。
そのため水中の重金属など有害物質や雑菌などのプラスイオンを吸着して無
害な水に変える働きがあります。
水質が良くなれば海水魚やエビなど飼育生物は健康に過ごせますので、生き物
を飼育するときに有効に働く成分といえます。
この性質は水草にとっては、保肥力、肥料の持続性、緩衝能力、団粒構造形成、
窒素の調整能力を高める働きとなり水草が良く育つことになります。
そのため水草の飼育のための底砂としてもよい底砂となります。
シュリンプ(エビ類)の飼育ではモンモリロナイトの塊を水槽に入れておく使
い方を良くしています。
モンモリロナイトは、数千万年前の太古の昔に爆発した火山の灰が海底に蓄積
して地殻変動による圧力などで風化してできた粘土です。
フランスなどヨーロッパで採れるカルシウム・モンモリロナイトとアメリカや
日本で採れるナトリウム・モンモリロナイトがあります。
有害物質を吸着する力はナトリウム・モンモリロナイトの方が強いため効果は
大きいです。
pHは弱アルカリ性ですので淡水魚にも海水魚にも使えますが淡水の水草、エ
ビの飼育に使われていることが多いです。
吸着する働きを利用して粉末を河川や海の水質改善薬として使うことがありま
すが、この目的で水槽のような狭い水域で使うには分量の加減が難しい面があ
ります。
モンモリロナイトの成分を多く含んだ底砂にベントナイトがありますし、似た
ような使い方をする粘土に
ミロネクトンという物もあります。