海水魚飼育の疑問解決 用語集 や行


このホームページは、海水魚が病気したりコケに悩まされたりするなど飼育する上で知りたいことが生じたとき見るサイトです。

用語の意味を確かめてみましょう や行

ヤギ (Gorgonacea)
ヤギ 骨質の骨格を持っていて枝のような形の群体になる ソフトコーラ
です。
このサンゴは比較的深い場所に生息している陰日性のサンゴです。
サンゴは、海中深いところに生息する種類ほど色彩が鮮やかになる
傾向があってヤギも赤や黄色など派手な色をしています。
好日性のサンゴは光さえ充分にあれば自分で栄養分を作りだすので、
飼育するのは比較的やさしいものです。
それに対し陰日性のサンゴを飼育していくためには、継続的にプラ
ンクトン
のような微細な餌を与えていかなくてはならないので飼育
が大変で、長期飼育は難しいです。
薬浴剤 (Meditated bath medicine)
人間が病気になった時は、口から薬を飲むのが普通です。
怪我をしたときには傷口に消毒薬や軟膏を塗って細菌の侵入を防ぐのが普通
です。
これに対し魚の場合は、泳いでいる水の中に薬を入れて治すのが普通で、この
方法を薬浴といいます。
このとき使う薬が薬浴剤です。
魚の口から薬を飲ませるのはやりにくいですし、傷口に薬を塗っても水で薄
まってしまいしばらくすると薬のない状態になってしまうからです。
魚の薬は細菌を殺す殺菌剤がほとんどで、そのほかにイカリムシなどを殺す
殺虫剤などが少しあるくらいです。
人間のように風邪薬とか胃腸薬とか頭痛薬とか解熱剤とかはありません。
そのためどの薬を使っても同じような効き方をするもので、あまり病気の種類
を厳密に調べる必要はありません。
人間の場合は胃が悪い時に頭痛薬をいくら飲んでも効かないということがあり
ますが、魚の病気はほとんどが体が弱った状態のときに傷口から細菌が入って
起きているものです。
そのため、細菌による病気以外の場合は薬が用意されてなく、治せないと考え
た方がよいと思います。
魚の病気を治す方法は、病気が起きない体力をつけることと、病気にならない
環境を用意することです。
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アクア工房
パラサイト リムーバー
アクアテック 
アクアマスターズ 
キンコウ
ケムマリン
白点駆除剤 ICH X tinguisher
Coral RX
SALIFERT
シーケム
デルフィス 
Tropical Science
日本動物薬品
日本醗酵飼料
テトラ アクアセイフ 100ml
バイエル
Precion Aquarium
松橋研究所
その他
ヤシ殻活性炭 (Palm husk activated carbon)
活性炭の材料は、おがくず、木材チップ、木炭、ヤシ殻炭、石英、フェノー
ル樹脂、レーヨンなどいろいろのものがあって、活性炭の種類によって吸着
する物質が違います。
ヤシ殻活性炭は小さな孔が沢山開いていて低分子の物質を吸着する力が強く、
水道局で使われたり、浄水器で使われたり、アクアリウムで使われたりして
います。
水に溶けている有機物をよく吸着してカビ臭の元のカビの胞子や黄ばみ濁り
の元のフェノール、有離残留塩素、トリハロメタンなどを強力に吸着します。
ヤッコタテジマキンチャクダイ
チョウチョウウオと並んでマリンアクアリウムを代表する海水魚群で
キンチャクダイの仲間のことです。
この海水魚を正面から見ると大名行列の先頭で槍を振っているひげを生
やした奴さんに似ていたのでこのように呼ぶようになったといわれてい
ます。
タテジマキンチャクダイ、イナズマヤッコなどの存在感のある大型ヤッ
コもいますが、水槽で混泳しやすいケントロピーゲと呼ばれる種類の小
型ヤッコも大変人気があります。
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有機酸 (organic acid )
生物が作り出した有機物の内、酸性を示すものを有機酸といい、カルボン酸
ともいいます。
酢酸、酒石酸、ギ酸、クエン酸、シュウ酸、乳酸、コハク酸、リンゴ酸などが
主な有機酸です。
炭素を基にした化合物で脂肪と呼んでいるものは有機酸で、炭素の数によっ
て短鎖脂肪酸、中鎖脂肪酸、長鎖脂肪酸などがあります。
生物に取り入れられた有機物は、酵素によっていろいろな形の有機酸に変え
られていって段階を踏んでエネルギーにされたりしています。
たとえばお米を食べたとすると
米→デンプン→グルコース→ピルビン酸→アセチルCoA→
       クエン酸→Cisアコニット酸→2-オキソグルタル酸→
        スクニシルCoA→コハク酸→フマル酸→リンゴ酸→オキサロ酢酸
などのように分解されてエネルギーになっていきます。 有機物
有機物 (organic matter)
炭素を基本骨格としてつくられている化合物のことで、現
在では人工的に合成することもできますが、元々は生物が作
りだすものです。
植物か藻類などの限られた生物が作り出しているものです。
地球上に生命が誕生する以前は、無機物しかありませんでし
た。
無機物で作れる化合物はわずかな種類しか作れません。
一方、炭素をベースにしてつくれる有機物は、無限に近い種
類を作ることができます。
有機物は最初、植物や藻類が、炭素、水素、窒素酸素
組み合わせて作りだし、それを動物が食べて組み合わせを次々と変えていって
生命活動を行っていきます。
有機物があってこそ初めて生命活動が可能になるのであって、無機物のように
変化の種類が少ないものでは、生命活動は作りだせません。
有機物はバクテリア によって最終的には無機質の栄養塩にされ、それを植物や
藻類が取り入れて、また新たな有機物となって生命活動を継続していっています。 ジェックス サーフェーススキーマー
油膜 (Oil slick)
水槽の水面に浮く油のような膜です。
その多くの原因は餌の劣化によるものです。
餌を光のあたる場所や温度の高い場所に置いておくと酸化が進み、油脂分が分
離して浮きあがりこれが油膜となっています。
そのほかの原因としては、水質を極端に悪化させてしまったとき、ライブロ
ック
で生息していたバクテリアが死んで水面に浮きあがってできる場合があ
ります。
また生体数が多いため硝化スピードが追い付かず、分解できない有機物
浮いていく場合もあります。
エーハイム
EXCEL
カミハタ
コトブキ
ジェックス
ライフホールディング
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有用バクテリア (Effective microorganisms)
自然界にいる微生物はいろいろな種類が存在していますがその中には良い働
きをする種類と悪い働きをする種類があります。
そのほかにそのどちらでもなく周りのバクテリアの勢力図によって良い方に
なったり悪い方になったりするバクテリアがいます。
それらは善玉菌、悪玉菌、日和見菌と呼ばれています。
バクテリアは5群(乳酸菌群、酵母群、光合成細菌群、発酵系の糸状菌群、グ
ラム陽性の放線菌群)に分けられるようですが通常は酸化型のバクテリアの勢
力が強く有機物は酸化型微生物によって腐敗したり発酵しがちです。
この状態のままだと酸性になりアンモニアが発生し生物が生きていけない環境
になります。
これを改善する方向に働くバクテリアが還元型の種類でこれらが働くことによ
り中性に戻りアンモニアは消されていきます。
そのような良い方向に戻す働きを持つバクテリアを有用バクテリアと言います。
バクテリアとか原生動物とかの中からメーカー毎に有用と考える種類を培養し
て商品化し販売していますがその中で有名なのが光合成細菌(PSB菌)です。
PSB菌は別府海洋研究所が初めて商品として販売したものですが今では数社が
真似をして売り出しています。
有用バクテリアはこの他にもバチルス菌とか納豆菌とかペディオコッカスとか
いろいろな種類のものが商品化されて販売されています。
バクチャー 海水用
アイドール
アクシズ
アクアシステム
AZOO
尉代総合研究所
エイキューヴ
クロマ100 150ml(淡水・海水両用)
エフィッシュ
エロス
WATER
カミハタ
環境リバイブ研究所
九宝物産
ケムマリン
シマテック PSB
コトブキ
サンミューズ
シーケム
ジェックス
ジクラ
セラ ターボクリア 50ml
シマテック
JUN
スドー
ZEST
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セラ
ゼンスイ
ソネケミファ
TUNZE
どじょう養殖研究所
富山環境興研
トリオ
日本動物薬品
ハーバル
バイオマックス
天然酵素 エコ・エクセレント 水槽用
ビーブラスト
プロディビオ
別府海洋研究所 
MICROBE-LIFT
マメデザイン
Leaf Corporation
リキジャパン
遊離酸 (free acid)
水に酸性物質が含まれているときはアルカリ物質と結合して塩になろうとしま
す。
同じ酸性物質でも、強酸と弱酸の物質が水に混ざっている場合は強酸物質から
塩になっていきます。
このとき弱酸は塩になれずに水に混ざった状態になります。
このような状態になっている酸を遊離酸といいます。
遊離酸はアルカリ物質を見つけて直ぐに塩になろうとしている不安定な状態の
酸です。
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養殖サンゴ (Cultivation coral)養殖サンゴ
観賞用海水魚はクマノミ類がわずかに養殖されて販売されて
いるものの、ほとんどが天然物です。
サンゴ類も同じくほとんどが天然物で、ブリーダーが育て
たものはほとんど販売されていません。
サンゴ礁の減少が国際問題になってから、日本ではハード
コーラル
の全面採取禁止になっています。
インドネシアでも採集は許可制になっているため、自由に採
集して販売することができなくなっています。
このような社会情勢により、サンゴの養殖が研究されるよう
になり、養殖サンゴを育ててそれを海に戻していく運動が広
まってきています。
そのような中からわずかずつ養殖サンゴの販売もされるようになってきていて、
ショップによっては取り扱っているところも出てきています。
アメリカのORAが海水魚類の養殖とともにサンゴの養殖を進めてきています
が、日本ではデルフィスC.P.Farm奄美リカバリーなどの会社が養殖サ
ンゴを販売しています。
ヨウ素 (I)
ヨード(沃度)とも呼ばれているもので海藻に多く含まれている元素です。
殺菌力があるため、イソジン、ルゴール、ヨードチンキなどの薬の成分にな
っています。
ヨウ素添加剤 生物にとっての微量元素の一つで、免疫力を高めるために必要な成分です。
自然界の海水には 0.06ppm含まれていて、海水魚やサンゴの成長促進、エ
ビやカニなど甲殻類の脱皮の促進をさせるミネラルです。
サンゴや無脊椎動物の傷が治りにくいような場合はヨウ素の不足が考えられ
ます。
エビやカニが脱皮をすると死んでしまうようなときはヨウ素不足が考えられま
す。
ヨウ素はサンゴの成長に必要な石灰藻の生育に必要な元素なので、サンゴの
飼育をしている場合は石灰藻を増やすためにも必要です。
サンゴ飼育のときは添加剤で補充していく必要のあるものですが、ベルリン
式のときはプロテインスキマーで除かれてしまいますので補充は3日毎ぐら
いにしていく必要があります。
殺菌力があってサンゴなど無脊椎動物に対してあまり害がないので、水に溶か
しておけば海水魚の体表に付く寄生虫に対する治療薬、予防薬としても使え
ます。
ベテランの中にはヨードチンキを使ってヨウ素の補充を実践している人もいる
ようです。
溶存酸素(DO) (Dissolved Oxygen)
マザーツール デジタル溶存酸素計 DO-5509 水槽内の水に溶け込んでいる酸素の量のことです。
酸素が少ないと魚がアップアップしますが、これを鼻上げといいます。
酸素は魚にとってだけではなく、硝化作用をしてもらうバクテリアのために
も必要です。
好気バクテリアに硝化作用をしてもらうためには、たくさんの酸素を水中に
溶かしていく必要があります。
硝化バクテリアに働いてもらうためにはDO値は2bg/L以上を必要とします。
通常の濾過装置ではそのことも考慮されて作られていますので、使用方法通
りの使い方をしている分にはあまり考える必要はありません。
ただし飼育生物が多い場合や指定された方法に従わない場合などは、別途エア
レーション
したりなどの対策を必要とする場合もあります。
サンゴ海藻の飼育をしている水槽では、昼間と夜の溶存酸素量は大きく違
ってきます。
昼間は光合成によって酸素が作られるため溶存酸素量は高くなりますが、夜
間は酸素を消費するだけとなりますので低くなります。
ヨコエビ (Gammeridea)ヨコエビ
エビを横から押しつぶして平べったくしたような形をしていますが、大きさ的
には数oの小さな生物です。
陸上にも水中にもいろいろな種類のものがいて、よくピョンピョン跳ねるので
トビムシとも呼ばれます。
海に棲んでいる種類は干潮、満潮で干上がるような場所の砂の中にいたり、石
の下にいたりしますが、海底に棲んでいるものはソコムシと呼ばれたりしてい
るようです。
ヨコエビはベントス の仲間になり、生態系上は 分解者の役割を果たしていま
す。
タツノオトシゴや海水魚の幼魚の活き餌としてよく利用されます。
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日海センター
チャーム
横海老屋